「あいさつの因数分解」〜 三越伊勢丹 『JapanSenses』から

「伊勢丹のウィンドウで、”Japan Senses”というのを展開しているよ」。そう聞いてさっそく見に行きました。

「Japan Senses(ジャパン センスィズ)」は、日本の伝統や技術が宿るモノ・コト・ヒトを百貨店という場から発信しよう、世界に通用する日本の魅力を新しい価値として再認識してもらおう、と三越伊勢丹により2011年からはじまった取組みです。

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新宿三丁目の交差点に面したウィンドウをぐるりと囲むようにデコレーションされていたのは、たくさんの文字。「ことばの素」と題して、ふだん何気なく使っているあいさつや決まり文句、そのルーツが紐解かれていました。じっくり読んでいくと、忘れかけていた日本の美徳やぬくもりを感じる自分に気づきます。

恥ずかしながらどれも知らなかった内容ばかり…。いくつかご紹介しますね。

【いただきます】
山や人の一番高いところを「頂(いただき)」と言うように、本来は頭上に載せる、という意味なのだそう。
神さまにお供えしたものを食べるときや、位の高い方から物を受けとるときに、頭の上にかかげたことから、「もらう」「飲食をする」の謙譲語として「いただく」が使われ、世界でも珍しい食事の前の挨拶になったとされています。

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【ごちそうさま】
「御馳走」の文字が示すとおり、馬を走らせ、駆け回って各地から食材を取り寄せ、料理に腕をふるったことからきていると言われています。もてなしを受けた側は最大限の感謝を込めて「御馳走さま」といったのです。どんなときでも、作った人へ、食物の生産者へ、自然界へ、「御馳走さま」の感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。

【いってらっしゃい】
「いってらっしゃい」という言葉には、「行って」と「いらっしゃい」のふたつの意味が含まれています。
これには「行ったらまた必ず帰ってきてください。お待ちしていますから」といった願いの気持ちがこめられているのです。「いってらっしゃい」と笑顔で送り出す。温かなねがいとともに、ですね。

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【ただいま】
「ただいま」は、「今」を強めた語で、「たった今」というニュアンスを含んでいて、「たった今、帰りました」を略したものとされています。また、「たらいの間」が変化したという説もあります。家にあがるその前にたらいで足を洗いながら家のひととその日の出来事を会話する時間を表しました。それが帰宅時の挨拶になったということです。

【だいじょうぶ】
「大丈夫です」「大丈夫!」は、よく使う言葉ですが、現代では「OK」の意味合いが強いように感じます。「丈(じょう)」は古代中国の長さの単位で、「一丈」は約1.7m、成人男性の背丈ほどになります。「夫」は「男性」を意味し、中国では成人男性のことを「丈夫」、立派でたくましい男性を「大丈夫」というそうです。このことから「間違いのない」「確かなさま」という意味に変化しました。しっかりと信頼のおける男性がいる場は、それだけで安心できることが多いですね。

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ここにあげさせてもらったものは、どれも日々の暮らしのなかに馴染み、何気なく使っているものばかり。こうして立ち止まってみてみると、先人たちが他者を気遣う「こころ」から生まれたものが多いことに気づきます。どんな言葉をなげかけるときも、温かな「こころ」を大切にしていきたい、そんな風に思います。

【参考】ISETAN JAPAN SENSES
【photo】 karaku tokyo

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